お客様から「カーポート、1台分で」と言われることが多いです。その一言だけで出すと、あとから必ずどこかがずれます。カーポートは見た目が単純でも、現場条件の組み合わせが多く、簡単ではありません。
ずれるポイントはだいたい決まっています。高さの基準、基礎を誰がやるか、土間をどうするか、屋根材(遮熱・耐雪・耐風)、家にくっつけるか離すかです。ネツケは、抜けやすい本線条件をチャットで順番に聞いてから工事費を出し、見積書まで一本で進めます。金額はエンジンが歩掛などを基に計算します。AIが相場を想像して決めません。
このページでは、現場で確認すべきことと、実機のスクショで「1台・片支持・独立基礎」の操作例を追います。
「1台分」だけで出すと、何が起きるか
同じ「カーポート1台」でも、中身はまったく別物になります。
| 条件 | 抜けたときに起きやすいこと |
|---|---|
| 高さの基準 | 車高・軒先・梁下のどれか不明のまま出し、長柱が必要になる |
| 支持(片/両) | 柱本数が変わり、基礎量・組立手間もずれる |
| 基礎 | 上物だけで出し、着工日に「穴とコンクリートは?」となる |
| 土間 | 駐車土間の新設が本体に混ざったままになり、範囲が曖昧になる |
| 屋根・積雪・耐風 | 安いポリカ想定で出したあと、遮熱・耐雪グレードへ変わり差額が出る |
| 家との取り合い | くっつける/離す、トヨ・軒先の納まりで追加工事が出る |
ネツケが聞いている順番は、現場で聞くべき本線そのものです。画面を見ながらお客様に確認しても構いません。
現場で先に確認する6点
アプリに入れる前に、口頭で揃えておくと再提出が減ります。
1. 高さの基準をどこに持つか
「普通の高さ」では足りません。確認するのは次のどれか(または組み合わせ)です。
- 車の全高+余裕(ルーフボックス・キャリアの有無)
- 梁下・有効高さ(メーカーカタログの表記)
- 家の軒・トヨ・窓との取り合い
基準が上がると長柱が必要になることがあります。長柱は本体見積の型番が変わるので、概算の段階でも「長柱の可能性あり/確定後に清算」と備考に書いておく方が安全です。
お客様への確認例:「車の高さはどれくらいですか。ルーフボックスは付けますか。梁下はカタログのどの高さで見ますか。」
2. 土間工事なのか、基礎はどうするのか
ここは混ぜると危険です。切り分けは次のとおりです。
- 基礎 … 柱を立てるための独立基礎、または既存コンクリへのコア抜き
- 土間 … 駐車スペースのコンクリート土間(面積・厚さ・メッシュ)
「駐車場をきれいにしてカーポートも」と言われたとき、土間新設まで含むのか、柱の基礎だけなのかを先に決めます。ネツケでは、カーポート本体のあとに工事を追加 → 土間で分けるのが本線です。土間の操作は土間コンクリート工事の見積でも追えます。
3. 屋根は遮熱ポリカか、それ以外か
屋根材はメーカーSKUが多く、想像単価では埋めません。現場でよく分岐するのは次です。
- 透明/クリア系のポリカーボネート
- 熱線遮断・遮熱ポリカ(車内の暑さ対策)
- メーカーの上位グレード(厚み・表面処理・色)
ネツケでは本体行をメーカー/販売店見積オン(単価0の骨格)で出し、適合品の見積を載せて金額を埋めます。「遮熱にする/しない」で本体円が動くので、見積書の備考にも屋根グレードを一言書いてください。
4. 積雪対応はどうするか
積雪地域では、耐雪等級・梁・柱の選定が変わります。メーカーの耐雪表示に合わせた型番が必要で、一般地用をそのまま出さない方がよいです。確認例:「この地域の積雪はどれくらい見ますか。耐雪○cm相当でメーカー見積を取ります。」
5. 風の対応はどうするか
海岸・高台・吹き抜けの駐車場では耐風の話が出ます。側面パネルや控え、メーカーの耐風仕様が別見積になることがあります。本体に無理に一式へ押し込めず、「耐風仕様はメーカー見積確定後」と書くか、別行にします。
6. 家にくっつけるか、離すか。トヨの位置
くっつける(建物接続)と、離して独立させるのでは、納まりと追加工事が違います。
- 軒・トヨ・樋との干渉
- 雨のたれ先(家側・駐車場側)
- 壁付け金物・すき間の処理
未定なら、概算は独立設置で出し、「建物接続の場合は別途」と備考に残すのが現実的です。
操作例の条件
スクショは、次の条件で実機を操作したものです。
- カーポート → 1台 → 片支持(柱片側)→ 自分で独立基礎
- 利益:いつもの%(+15%)
- 端数:100円切り捨て → 税抜 ¥38,000
金額は県・設定・利益・本体見積の入れ方で変わります。覚えるのは数字ではなく、入れる順番です。画面の工事費は土台で、本体型番の円はメーカー見積で補います。
1. 見積を始める
- https://netuke.com を開く
- ホームから「AIで見積を作る」
- カーポート(または外構からカーポート新設)を選ぶ
会社名・角印がまだなら、先に会社を登録しておくと、見積書にすぐ載ります。
2. 台数 — 柱と基礎の骨格
「カーポートは何台分ですか?」と聞かれます。台数で柱本数の目安が決まり、基礎の量にも効きます。
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お客様への確認例:「普通車1台ですか。横並び2台ですか。」サイクルポートや屋根パネル交換だけの工事は別入口です。混ぜない方がきれいです。
3. 支持形式 — 片支持か両支持か
次に支持形式です。片支持(柱が片側)と両支持(柱が両側)で柱本数が変わります。
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駐車の入りやすさ・動線・隣地との関係で決まります。確認例:「柱は片側だけですか。両側に立てますか。」未定なら片支持で仮に出し、確定後に清算する旨を書いてください。
4. 基礎 — ここで金額が大きく動く
ネツケの基礎は次の3択です。フェンス・門扉と同じ考え方です。
- 自分で独立基礎 … 柱の穴と基礎コンクリートまで自社
- 自分でコア抜き … 既存コンクリートに穴をあけて立てる
- 基礎は相手 … 基礎は先方・別業者。うちは上物
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曖昧な「設置一式」は危険です。お客様への確認は、次のどれかに寄せてください。
- 「柱を立てる穴と基礎コンクリートまでうちですか?」→ 独立基礎
- 「既存のコンクリートに穴をあけて立てますか?」→ コア抜き
- 「基礎は先方(または別業者)で、うちは上物だけですか?」→ 基礎は相手
既存が傷んでいる、鉄筋が当たる、といったコア抜き特有の難所は、3択だけでは拾いきれないことがあります。そのときは備考に「既存状況により別途」と書くか、工事追加で足します。
5. 工事費を確認する
条件が揃うと工事費が出ます。上部の税抜合計が動くのは、エンジンが条件に応じて計算しているからです。
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ここで「基礎込みのつもりなのに安い」「上物だけのつもりなのに高い」と感じたら、基礎の選択を見直してください。土間・既存撤去・側面パネル・電気(照明)は、本体に無理に一式へ押し込めない方がよいです。「工事を追加」で分けます。
本体の型番円は、材料を追加(メーカー見積の取り込み)で埋めます。工事費だけ先に出して、本体見積が来てから金額を整える流れでも構いません。
6. 利益と端数で、客に出す金額にする
エンジンの工事費は土台です。客提出額は、そのあとの利益%と端数で整えます。
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例では利益のあと100円切り捨てで税抜 ¥38,000 です。値引きしたいときも、条件を偽って安く見せるのではなく、利益%や工事範囲で調整します。くわしくは利益・値引き・諸経費へ。
7. 宛名・備考を入れて見積書にする
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明細には条件が残ります。さらに備考へ短く書くと、お客様との認識が揃います。
- ○台・片支持(または両支持)・独立基礎まで含む概算
- 本体型番・屋根(遮熱/耐雪/耐風)はメーカー見積確定後に清算
- 高さ基準:梁下○cm/長柱の可能性あり
- 土間・撤去・側面・建物接続は別途
- 基礎は施主様(別業者)。上物のみ ※該当する場合
ネツケの契約書は見積の写しです。見積に書いていないことは契約にも出ません。別途は見積側に先に書いてください。
お客様への渡し方(そのまま使える)
- 「今回は○台のカーポートです」
- 「支持は片側(または両側)です」
- 「基礎は○○です」
- 「高さの基準は○○で見ています」
- 「屋根は○○想定。型番はメーカー見積で確定します」
- 「概算は税抜○円です。土間と撤去は別途です」
金額より先に条件を言うと、「安い/高い」だけの会話になりにくいです。基礎込みと上物のみの二枚が欲しいと言われたら、基礎の選択肢だけ変えて比較見積を出せます。
土間を足すとき
駐車土間がセットの現場では、カーポートの金額が出たあと「工事を追加」→土間で面積・厚さ・メッシュを入れます。カーポート本体と土間を一式にまとめると、あとから「土間だけ削って」と言われたときに不利になりやすいです。分けて出し、提出時に合計を説明する方が扱いやすいです。
条件が変わったあと
台数が増えた、支持が変わった、基礎の持ち分が変わった、遮熱や耐雪に変わった、長柱になった。これらは感覚で上乗せするより、清算見積で条件を直してから最終請求にする方がきれいです。清算の操作は清算見積の作り方、請求の分け方は着手金・中間金・完成金へ。
出す前チェック
よくある質問
Q. 何を入れれば見積できますか?
A. 台数、支持形式、基礎の3点です。高さ・屋根グレードは備考とメーカー見積で固めます。
Q. 基礎の3択の違いは?
A. 独立基礎は基礎まで自社、コア抜きは既存に穴あけ、基礎は相手は上物だけです。
Q. 画面の金額は相場ですか?
A. いいえ。概算です。本体型番の円はメーカー見積で補います。この記事の数字は操作例です。
Q. 屋根パネル交換だけのときは?
A. 新設とは中身が違います。ネツケではカーポート屋根交換など別の入口から入れます。
Q. サイクルポートでも同じですか?
A. 大枠は近いですが、入口はサイクルポートです。台数の意味も自転車台数側になります。
現場ストーリー:「普通ので」と言われたとき
お客様:「駐車場にカーポート、1台分。普通のでお願い。」
ここで1台だけ入れて出すと危ないです。ネツケの順番どおりに聞き直すと、だいたい次のようになります。
- 台数 … 普通車1台。横並び2台は今回なし
- 支持 … 動線の都合で片支持
- 基礎 … 「土間はあるから穴あけだけ」→ コア抜き
- 高さ … ルーフボックスなし。標準柱で仮
- 屋根 … 暑さ対策で遮熱ポリカ。メーカー見積待ち
最初の「普通ので」だけだと、基礎が独立なのかコアなのか分かりません。画面の3択に寄せて復唱すると、着工日の「穴はどっち?」がなくなります。
値引きを求められたときの切り分け
「もっと安く」が来たとき、条件を偽って安く見せないでください。切り分けは次です。
- 範囲を減らす(土間を次期、側面パネルを外す)
- 屋根グレードを下げる(ただし耐雪・耐風は落とせない地域がある)
- 基礎の持ち分を変える(相手持ちにするなど、合意のうえで)
- 利益%を下げる
ネツケなら、土台(エンジン)を残したまま利益だけ変えられます。相見積で負けているように見えても、相手が見積に基礎や土間を含んでいないだけのことがあります。比較するなら、条件を揃えてから勝負してください。
スマホで現場入力するとき
全部をその場で見積書まで仕上げなくても構いません。おすすめは次です。
- 話の直後に、台数・支持・基礎だけ入れる
- 高さ・屋根・取り合いを備考に残す
- あとでメーカー見積・利益・宛名を整えて出す
抜けやすい本線をその日のうちに残すことが、いちばんの防御です。タップ本線なので、表計算を現場で開く必要はありません。
まとめ
カーポート設置は、台数だけで出さず、支持・基礎まで揃え、高さ・土間・屋根・積雪・耐風・家との取り合いを現場で確認すると抜けが減ります。ネツケはその本線をチャットで聞き、工事費から見積書までつなげます。まずは操作例と同じ条件で1件触ってみてください。金額より、入れる順番が身につけば次の現場で置き換えられます。
